高齢者の比率が高くなっている日本では、高齢者に関する介護や福祉の仕事の重要度が増しています。
今回は高齢者の介護に関する人気の資格や仕事についてまとめました。これから介護・福祉関係の仕事に就きたいと考えている人、興味をもっている人はぜひ参考にしてください。
高齢者の介護に関する資格
高齢者の介護に関する資格にもさまざまな資格があります。各資格の概要について知っておきましょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、これまで介護に関わったことがない人が、仕事の基本となる知識と技術を身につけるために役立つ資格です(旧ホームヘルパー2級と同等の資格)。最短で1ヶ月で資格を得られますから、すぐにでも介護のスキルを身につけたい人におすすめです。
介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修のさらに上の資格です。この資格は、現場でリーダーや責任者として働いていくために、必要なスキルを学べるものです。高齢者に医療的な視点でサポートを行なったり、たん吸引をしたりする方法を学習します。介護の仕事をしていて、キャリアアップしたい人におすすめの資格となっています。
介護福祉士
介護関連で唯一の国家資格が介護福祉士です。介護職では最上位の資格となり、現場で実務経験を3年以上積むか、福祉関係の学校で学んでから、国家試験を受ける必要があります。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
介護保険制度に基づいて、介護サービスを利用するためのケアプランを作成します。介護サービス利用者の要望を、本人や家族に代わって事業所に伝えるなど、仕事は多岐にわたり、専門知識も必要な資格です。
ホームヘルパー
介護を必要としている高齢者の自宅などで、食事や入浴、排せつなどの介助を行います。「住み慣れた場所で、できるだけ自立した生活を送りたい」という高齢者をサポートできる資格です。
レクリエーション介護士
高齢者が楽しめるレクリエーション知識や実行スキル、コミュニケーション能力もって介護の現場に生かせる資格。高齢者が喜びや生きがいを感じ、笑顔で過ごせるような介護能力が強みとなります。
介護予防指導士
高齢者が介護状態にならないよう、できるだけ介護なく過ごせるように、介護予防のための指導ができます。すでに介護関連の仕事に就いている人や資格を持っている人を対象にした資格です。
福祉用具専門相談員
福祉に関係した用具を売ったり貸したりするときに、適切なアドバイスやサポートができる資格です。高齢者の症状や抱えている問題に合わせて、一番助けとなる福祉用具を選んで正しく使えるよう指導します。
介護系資格のステップアップとして取得したい「介護予防指導士」
高齢化が進む日本では「いかに介護状態にならず健康に長く生きるか」が課題になっています。つまり、介護予防に対するニーズや期待が高まっているということ。そのニーズに合致しているのが介護予防士の資格です。
この資格は、21.5時間(3日間)の講座を受講することで取得することができます。取得条件は、介護福祉、医療系の資格を持っている人(介護福祉士、介護職員初任者研修課程修了者・ヘルパー1・2級、介護支援専門員、看護師など)に限られますが、仕事の幅を広げたい人におすすめです。
介護関連の資格を活かした仕事について
高齢者のお世話をするホームヘルパー、介護サービス利用に必要なケアプランを作成するケアマネジャー、介護予防を指導する介護予防指導士など、介護の仕事は多岐に渡り、さまざまな資格が存在します。高齢社会を受け、介護に関する仕事のニーズは高まる一方ですので、自分がどのような仕事をしたいのかイメージし、必要な資格を取得するようにしましょう。