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ケアマネ(ケアマネージャー)の資格とはどんなもの?

掲載日:2018/10/30

ケアマネージャー(介護支援専門員:通称「ケアマネ」)とはなにか、介護業界に携わっていない人や詳しくない人は、ケアマネージャーという言葉すら聞いたことがないかも知れません。

今回はそんな方のために、ケアマネージャーとは一体なに?という疑問からケアマネージャーの資格取得やお仕事内容について、ご紹介させていただきたいと思います。

 

ケアマネージャー(介護支援専門員)の生まれた背景

ケアマネージャーは、2000年の介護保険法施行に伴い生まれた専門的な資格です。

ケアマネージャーの役割は、障害を持っている方が自分で生活できるように訓練を行う上で必要になるプログラム(ケアプラン)などを作り、実践させていくのが「介護のコーディネーター」とも言われるケアマネージャーの役割です。

国家資格ではありませんが、介護職キャリアのひとつの到達点とも考えられるほど、ケアマネージャーの有資格者は、介護業界の中でも特に重要視され、資格取得の有無により介護に携われるレベルは明白になってきます。

 

ケアマネージャーの資格取得をするには?その費用とは?

それでは実際にケアマネージャーの資格取得はどのような方法なのでしょうか?

また、資格取得費用はどの程度で難易度はどのくらいなのでしょうか?

 

ケアマネージャー(介護支援専門員)資格取得

受験時期 年1回・6月~7月(都道府県により異なる)
受験費用 7,000円~9,000円
受験条件 次のうちいずれかの業務経験を5年以上(受験日前日までに通算5年以上で当該業務の従事日数が900日以上)満たす必要があります。

※2018年より受験資格が一部変更されました。

 

国家資格等に基づく業務

該当資格:医師, 理学療法士, 言語聴覚士, 歯科医師, 作業療法士, あん摩マッサージ指圧師, 薬剤師, 社会福祉士, はり師, きゅう師, 保健師, 介護福祉士, 柔道整復師, 助産師, 視能訓練士, 栄養士(管理栄養士含む), 看護師, 義肢装具士, 精神保健福祉士, 准看護師, 歯科衛生士

 

生活相談員

特定施設入居者生活介護, 地域密着型特定施設入居者生活介護, 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護, 介護老人福祉施設, 介護予防特定施設入居者生活介護などにおける生活相談員

 

支援相談員

介護老人保健施設における支援相談員

 

相談支援専門員

計画相談支援, 障害児相談支援における相談支援専門員

 

主任相談支援員

生活困窮者自立相談支援事業などにおける主任相談支援員

合格率 厚生労働省によると2014年15%~20%、2015年15.55%、2016年13.1%と年々難易度はあがっているようです。

この狭き関門を突破した先にある未来に向けて、毎年多くの受験者が試験に臨んでいます。

資格取得に向けて、どのように勉強できるかが合格可否の分かれ道でしょう。スクールや通信教育などもあり体系的な学習も可能です。

 

資格取得後のメリットは?

ケアマネージャーの資格取得後のメリットは何でしょうか?

まずは給与面です。介護業界では特に重要視されるケアマネージャーですが、資格取得の難易度が高く、あわせて受験条件をクリアするにも多くの時間と労力を費やします。介護業界は全体的に給与が低い傾向にある中で、ケアマネージャーの有資格者は年収アップが見込めるでしょう。

次に勤務体系の違いがあります。介護・看護・医療関係は日勤・夜勤などシフト制による勤務体系が多く、深夜勤務も余儀なくされることでしょう。しかし、ケアマネージャーの大半の仕事は日中内になりますので、規則正しいリズムで仕事と家庭生活を両立させやすくなります。

 

ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーは具体的にどのような仕事内容なのでしょうか?

介護支援専門員という名前の通り、介護支援を専門としているスペシャリストですので、要介護者にどのように介護保険サービスを受けていくかの計画書の作成や、実際にその介護保険サービスを提供する事業者との調整を行なうということが主な仕事内容です。

また、表だって見えていないところでは、要介護者のご家族とのやりとりや、そのご家族と事業者との橋渡し的な存在としても仕事内容のひとつに含まれているようです。

 

まとめ

要介護者にとってケアマネージャーの存在は大きく、介護業界にとっても重要な役割を担います。だからこそ、ケアマネージャーの有資格者となる方は厳しい受験を乗り越えなければなりませんし、有資格者となれた暁には責任も大きくなります。

これから取得を目指す方には、これらの重要性も十分理解して、資格取得に向けてチャレンジして欲しいと思います。

 
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